観光大国日本・奈良へ行こう~Vol.18「長谷寺」

コラム

四季の花と歴史が彩る「長谷寺」——奈良県が誇る“花の御寺”を巡る旅

今回ご紹介するのは、奈良県桜井市にある「長谷寺(はせでら)」。四季折々の花々が咲き誇る“花の御寺”として知られ、訪れる人々に癒しと感動を与える名刹です。

長谷寺とは?——真言宗豊山派の総本山

奈良県の初瀬山の中腹に位置する長谷寺は、686年、道明上人により創建されたとされる歴史ある寺院。真言宗豊山派の総本山として、全国に約3,000の末寺を持つ中心的な存在です。

特に有名なのが、本尊の「十一面観音菩薩像」。高さ9.18mの堂々たる木造仏は日本最大級で、圧倒的な存在感を放ちながら、訪れる人々を静かに見守っています。観音信仰の拠点として、古来より“初瀬詣(はせもうで)”の風習が根づき、今でも信仰の厚い寺院です。

季節ごとの美しさが彩る境内

「花の御寺」と呼ばれる長谷寺は、年間を通して様々な花が咲き乱れます。特に季節ごとの風景の美しさは格別です。

春:桜と牡丹の華やぎ

春には、約150種類・7,000株の牡丹が見事に咲き誇ります。特に「御所桜」と呼ばれる由緒ある桜は、春の長谷寺を象徴する花として知られ、多くの人々を魅了します。

夏:アジサイと緑の清涼感

6月頃には、境内一帯がアジサイで彩られます。約3,000株のアジサイが涼やかな色合いで咲き誇り、初夏の風情を演出します。

秋:紅葉の絶景

10月中旬から11月末にかけては紅葉が見頃を迎えます。特に「八色の岡」は万葉集にも詠まれた絶景スポットで、山々が燃えるような赤に染まる姿はまさに圧巻。

冬:雪と冬牡丹の静謐さ

雪に包まれた長谷寺は、厳かな雰囲気に包まれます。寒さの中で凛と咲く冬牡丹や椿が、冬ならではの魅力を引き立てます。

歴史を感じる主な見どころ

  • 十一面観音菩薩像:高さ9.18mの木造仏は圧倒的な存在感を誇る日本最大級の仏像。
  • 仁王門:創建は平安期、現在の門は明治時代に再建されたもの。威厳のある入口に立つと、これから始まる巡礼の旅に胸が高鳴ります。
  • 登廊(のぼりろう):399段の石段が灯籠とともに続く、絵のように美しい通路。四季の花々がこの道を彩ります。
  • 文化財:境内には約1,000点の貴重な文化財が所蔵され、日本の歴史を今に伝えます。

拝観情報

  • 拝観時間
     春夏(3〜9月)8:30〜17:00
     秋冬(10〜2月)9:00〜16:30
  • 拝観料
     大人500円、小学生250円
     団体割引あり
  • 駐車場
     普通車約70台分の有料駐車場あり
     バリアフリー対応、身障者用送迎サービスあり

アクセス方法

  • 電車利用
     近鉄大阪線「長谷寺駅」から徒歩約15分。駅から寺までは自然あふれる道のりで、散策気分で訪れることができます。
  • お車利用
     大阪市内から車で約1時間30分。駐車場完備で、レンタカー利用の方にも便利です。

撮影・参拝時の注意

長谷寺では、建物内部の撮影は禁止されています。特に本尊や堂内での撮影はご遠慮ください。仏教の聖域であることを尊重し、静かで敬虔な気持ちで参拝いただくことが大切です。

TRAVELBAGをご利用ください

長谷寺は、大阪・奈良間の移動が必要な日帰り旅にぴったりなスポット。当店「TRAVELBAG」に荷物を預けてからお出かけいただければ、重い荷物を気にすることなく、快適に長谷寺の自然と文化を満喫していただけます。

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